近年、モルタル壁や漆喰壁をインテリアとして取り入れるのが人気になっていますね。
ブログやYoutube、インスタグラムで塗り壁の魅力的に描かれていることも影響し、その広がりは今後も加速しそうですね。
そして、中にはDIYをする方の中には、自分でも塗ってみたいとチャレンジされる方も増えています。
しかし、その一方で、何から道具を揃えればいいのかわからないという方もいらっしゃいます。
なので、今回は、壁塗り作業に持っておきたい道具をご紹介してきます。
壁塗り作業に持っておきたい道具
鏝(コテ)
鏝とは、左官の仕事の中でも最も代表的な作業である「壁塗り」に必要不可欠な道具です。
モルタルや漆喰、珪藻土などの左官材料や壁の素材・塗るタイミングによって、左官鏝の種類が変わります。
左官鏝には、以下のような種類があります(一部のみご紹介)
・仕上鏝 … モルタル壁やセンイ壁の仕上げ塗りで使用します。
・角鏝・中塗鏝 … 薄く塗った下地壁の仕上げや艶出しなど、広い面積の塗り作業用で使います。
・レンガ鏝 … 材料のすくい取り、攪拌作業に用います。
・シゴキ鏝 … 塗り面の補修作業に使います。
・ゴム鏝 … タイルとタイルとの隙間へのセメント詰め込み作業に使用します。
・ハイモルタル鏝 … モルタル・コンクリート作業専用の鏝で、鏝面に凹凸がある。
・クシ目角鏝 … 接着剤・モルタルにクシ目を入れるための鏝。
コテ板
コテ板とは、左官材料やモルタルを、バケツやトロ舟などから、レンガ鏝または手鍬ですくい取り、材料を手元に置いておくための板のことです。
コテ板がない場合、壁塗りを行うたびに「しゃがんでは立ち上がる」を繰り返さなかければならないので、作業効率が悪い上に、無駄に身体を疲労してしまいます。
そのため、鏝と併せて揃えるようにしておきましょう。
バケツ
水を入れておき、コンクリートやモルタルを練る際の足し水や鏝や板などの道具を洗ったりする時に用いられます。
壁塗り作業には、ご家庭で使われるバケツで問題ありませんが、何度も繰り返し使用することを考えておられる場合は、現場用の丈夫な作りになっているバケツを購入する方がオススメです。
ひしゃく
材料をすくうための道具です。
メモリ付きのものもあるので、コンクリートを練る際の材料の微調整や稀釈にも用いられます。
トロ舟
モルタルや壁材を混ぜたり、練ったりするためのプラスチック製の四角い容器です。
材質は軟らかい樹脂(PP)を使用しているので、現場でのハードな使用に耐えることができます。
プラスチック製が出る前は、鉄製のものが使用されていましたが、サビの発生や塗膜が材料に付着するなどの問題もあり、今では軽さと強さも有するプラスチック製が支持されています。
練りクワ
トロ舟に入れた材料をかき混ぜるために作られたクワです。
スコップでも代用できますが、練りクワを使うのとそうでないのとでは、生産性が雲泥の差。1本は持っておきたい道具です。
あると嬉しい左官道具
モルタル充填器
現場施行時に、窓枠まわりやドアサッシまわりのの手作業ではなかなか充填しにくい隙間に、手早く性格にモルタルを充填できる道具。
注射器のように、吸い込み吐き出す仕組みになっておるので、素早い充填が楽に行えるだけでなく、まわりも汚すことがなくなります。
詳しくは、こちらをご参照ください。
≫ モルタル充填器ってどんなもの?Nつま〜るをご紹介!
ローラー
左官や塗装仕上げで模様をつけることができる道具です。
さまざまなローラーで壁の特徴・表情を生み出すことが可能になります。
継ぎ目が目立たないようにするのは、なかなかの職人技術が必要になります。
まとめ
今回は、左官作業に持っておきたい道具をご紹介しました。
道具を使いこなせるようになれば、壁塗りの世界もグッと広がり、楽しさを感じられるようになりますよ。